今年6月に鹿児島営業所を霧島市内の臨空工業団地内に移転した
表面処理薬品の販売を基盤事業とする西村ケミテックは、半導体・電子機器向け高純度薬液や薬液供給装置などで事業領域を拡大していく。半導体産業の集積が進む九州では国内11拠点・海外1拠点のうち5拠点を置き、今年6月には鹿児島営業所を霧島市内の臨空工業団地内に移転し、一般倉庫や危険物倉庫、毒劇物倉庫を拡充するなど顧客ニーズに対応。半導体関連の困りごとなどをユーザーから最初に相談を受ける「ファーストコールカンパニー」を志向し、業界での存在感を高めていく。
同社は国内外の特徴ある商材を発掘し、販売する商社機能と、薬液供給装置の設計から製造・販売を手掛けるメーカー機能も備えシナジーを創出している。商社としての強みは製造現場を熟知した営業マンによるユーザー目線に寄り添った提案活動。中長期のテーマは、製造現場の省人化・自動化に資するソリューション提案の比率を高めていく方向だ。
一方、スラリーやケミカルの希釈供給装置設計製造を担う。配管ラインに調合機構とミキシング機構を実装した独自の「直前調合システム」を構築しているのが特徴。調合・供給部をユニット化したことで省スペース化やダウンタイム低減などを実現し、受注も堅調に推移している。新たな装置の開発では薬液や分析機器メーカー、大学などとも共同で進めている。中長期視点では、自動化をはじめ顧客のコスト削減や業務効率改善に資する装置の市場投入を目指す。
またTSMCの進出で注目される熊本県では、大津町に一般倉庫と危険物倉庫を併設した熊本営業所を置く。新ビジネスとして一般配管や特殊ガス・ケミカル配管の設計から施工を手掛ける工事事業を開始し、需要を取り込んでいく考え。
営業活動の一環では、10月8~9日にマリンメッセ福岡で開催される半導体産業の見本市「九州半導体産業展」に出展する。自社開発のAI搭載リードフレーム自動外観検査装置をはじめ、半導体関連付帯機器や、自社が展開する洗浄・検査・メンテナンス事業などを紹介する予定だ。