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  • 化学品商社特集 安藤パラケミー、創業200周年 顧客第一主義
  • 2025年11月25日
  •  2025年に創業200周年を迎えた安藤パラケミー。卸売事業に留まらない「商社×製造」機能で収益力を高め、25年9月期も増収増益を計上の見込みだ。「行田事業所(埼玉県行田市)のメーカー機能による案件獲得が寄与」(佐久間導人社長)している。在庫戦略や多様な荷姿での安定供給体制が強みで、要求性能を満たした独自品の提供もあり高い顧客満足度を得ている。調達先からも、同社経由の展開で販路拡大を期待されることが増えており、引き続き商権増・案件獲得による収益強化を図る。

     同社は溶剤・洗浄剤の販売が主軸の専門商社。一方で「テクニカル・ソリューション・パートナー」「化学品創造企業」を掲げ、製造機能を兼ね備える。自社製造物流拠点「行田事業所」の小分け・充填、品質保証、研究開発(R&D)、ブレンド機能をフル活用中だ。自社ブランド品「VCクリーン」として各種品目の提案や、顧客ごとの独自処方品を受託し、顧客ごとの要望に沿った荷姿による対応や、OEM受託案件の拡大も進む。

     西日本でも、新製造物流拠点「津事業所」(三重県津市)を建設中で、来年は一部倉庫が稼働予定。中長期的に行田事業所と同等の機能を完備し、東西2拠点体制を構築する。

     販売営業(セールス)に加え、自社で調達・在庫・品質保証・製造・配送のサプライチェーン6段階を賄える強みを生かす。大手が扱えない多様な荷姿への対応は、小口需要家のほか、調達先からも高評価。拡販への期待が品目充実に寄与し、輸入品で顕著だ。現状でエクソンモービル、ダウ・ケミカル、中国メーカー品など輸入品の売上高比率は3割強だ。

     海外戦略では、加盟する商社連合「プラスケム」を通じ、輸出入の両面で新規品を探索中。海外拠点も、中国とタイで事業を拡大中だ。

     200周年の節目に「顧客第一主義」に則って「自前でメーカー機能」を整えた強みが開花してきた。「変わり続けることが変わらないこと」というDNAで、次期100年に臨む。
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