• 大型特集
  • 化学品商社特集 楠本化成、顧客の技術革新を下支え
  • 2025年11月25日
  •  楠本化成は、グリーンマテリアルや電子部品向けの商材提案を強化中だ。2024年度(1~12月)は過去最高益を達成。25年度も顧客との信頼関係を強化し、注力商材の拡販が奏功していることで、増収増益を見込んでいる。

     同社は化成品と添加剤、環境試験器(エタック)の3事業を主力に事業を展開している。化成品では合成樹脂から精密化学品、電子材料に至るまで幅広い専門領域を網羅。添加剤では高機能添加剤「ディスパロン」を中心に、顧客の技術革新を支援する。また、エタックはパートナーシップ契約を結ぶ独ヴァイステクニックとの協業で試験器ビジネスを強化中だ。

     化成品事業では、化学メーカーの再編で在庫のショート問題が顕在化するなか、安定的な供給体制を実現する。今後は、顧客の要望を先取りした商材展開に注力するなど、新たな価値の提供を実現していく。また、牡蠣殻由来の炭酸カルシウムやヒマシ油誘導体など環境に優しい商材の充実も進める。

     添加剤事業では、植物由来の自社製品であるBALシリーズの打ち出しを強めるほか、プラスチック向けの提案にも力を注ぐ考えを示す。さまざまなプラスチックに少量添加することで、物性や性能が向上する効果を訴求していく。草加の新研究棟は26年9月の稼働を計画し、同機能をフル活用することで、さらなる添加材開発へとつなげていく。

     エタック事業では、環境配慮型の超低温恒温恒湿器を販売するほか、受託試験サービスを展開中だ。とくに要望の強い大型のリチウムイオン2次電池(LiB)向けには、山形試験所で26年に稼働予定の新棟で充放電試験などに対応する。今後はADAS(先進運転支援システム)など顧客の新たなニーズに対応した試験設備の拡張を進めるとしている。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)