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  • 化学品商社特集 巴工業、部門再編で意思決定迅速に
  • 2025年11月25日
  •  巴工業は、化学品と機械の2部門体制で推進してきた中期経営計画(2023年10月期~25年10月期)を達成見込み。25年10月期は増収増益を実現し、過去最高を更新、化学品部門も過去最高の売上高を記録する見込み。11月からは新たな中期経営計画(26年10月期~28年10月期)が始動した。

     化学品部門では鉱産部が引き続き好調で、とくに難燃助剤の三酸化アンチモンが中国の輸出規制を背景に堅調な売れ行きを維持している。環境対応型のマスターバッチ(MB)としてフランスメーカー品を販売し、法令に準拠した粉塵対策品として評価を得ている。来期も同程度の需要を見込む。MBへの切り替え需要を取り込みさらなる拡販を図る。

     化成品部はここ数年堅調な成長を続けており、26年10月期からは「コーティングマテリアル部」と「パフォーマンスマテリアル部」に再編する。前者は塗料・インキ・接着剤向けの材料を、後者はエポキシ樹脂やウレタン樹脂など建築材・電子材料向けを中心に展開。分割により意思決定の迅速化と進捗管理の明確化を図り、今後の業績を牽引する見通しだ。

     また、工業材料部では高層ビルの再開発案件が相次ぎ、シリカフュームの販売が好調に推移する。

     半導体向けとして、機能材料部では次世代パワー半導体市場の拡大にダイアモンドや特殊セラミックなど商品ラインナップを拡大し拡販に注力。電子材料部は半導体組立工程に使用される半田やワイヤー以外にも顧客ニーズに合致した新規開発案件獲得に注力していく。

     開発部では、食品添加物や機能性素材の新規ビジネスを進める。ライフサイエンス領域全体の基盤づくりを進めており、これまでかかわりが希薄だった食品・飼料関係の新規顧客開拓にもつなげた。

     海外展開も堅調で、タイやマレーシアではアンチモン関連の需要を掘り起こし、欧州ではチェコ子会社を拠点に自動車用リサイクル樹脂を紹介。インドでは新設した駐在員事務所を軸に耐火物の販売体制を強化し、今後の半導体産業動向を注視していく。
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