• 大型特集
  • 化学品商社特集 YKアクロス、半導体・感光体など需要増
  • 2025年11月25日
  •  YKアクロスは、さらなる成長に向け国内外で一体となったビジネス展開を加速する。海外の現地法人を含むグループ会社と本社の連携を深めており、主力商材の電子包材のほか、建材土木・無機材料部門で扱うインフラ補修関連では提案営業で着実に実績を積み重ねている。今年4月には本社に技術管理室を立ち上げた。資材リサイクルや営農型太陽光発電など、新たな市場で需要を獲得するための足場固めも進めていく。

     YKアクロスは、デンカグループ商社のアクロス商事とYKイノアスが2020年4月に合併し発足した。組織体制を商材分野ごとに分け、合成樹脂・機能性化学品部門、電子機能材部門、化学品・コンシューマー部門、建材土木・無機材料部門、住環ソリューション部門にし、経営戦略部門を強化した。国内外に多数の販売ネットワークを有している。

     今上期(4~9月)は、中国における半導体関連や電子材料、自動車向け感光体の需要増加など順調に推移した。一方、透明度の高いプラスチックのMS樹脂は中国勢の台頭から海外で苦戦した。インフラ補修材では工事件数の減少が影響した。合成樹脂・機能性化学品部門で取り扱うクロロプレンゴム(CR)では、引き続き用途開拓を進めている。

     実績が付いてきた住環ソリューション部門では、材工一貫体制を強みに提案力に磨きをかける。「今期(26年3月期)で中期経営計画最終年度を迎えるが、各分野で強い商材が出てきた」(田渕浩記社長)として次期中計に向け弾みとなっている。

     ISCCプラス認証を取得し、バイオやリサイクル関連にも注力する。現在、企画戦略部が大学研究機関と共同で廃タイヤからカーボン素材を取り出すリサイクルカーボンブラック(rCB)の研究を進め、品質改善に向け手応えをつかみつつある。営農型太陽光発電は佐渡島で12月にかけて通電する。全国各支店を含め物流体制の見直しも始めた。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)