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  • 化学品商社特集 日成共益、食品と化学品軸に価値創出
  • 2025年11月25日
  •  日成共益は食品と化学品を両輪に、新規分野への取り組み強化を図っている。組織連携による機能を向上させ、シナジーの創出、両事業が手がける市場の深掘りと周辺領域の拡大を通じ、付加価値あるビジネスの展開に拍車をかける。

     2025年6月期からスタートした第7次中期経営計画は今年7月から2年目に入り、前年度比で収益を伸ばしている。食品事業の主力の乳たんぱく質は、とくにホエイたんぱくの需要が国内外で拡大している。需給にタイト感があるなか、同社は海外ネットワークを駆使し、さまざまな国・地域のサプライヤーから調達。栄養補助食品や、さらなる成長が見込まれるスポーツ栄養、フレイル対策向けに顧客のニーズにマッチした商材を供給している。ホエイたんぱくの新たなサプライヤーの開拓も進めている。

     長年の経験とノウハウを生かし、独自開発した次世代商材のホエイたんぱく専用酸味料製剤は、プロテイン特有の風味の悩みを解消して摂取しやすくするソリューションの提供に力を注いでいる。また、乳由来のたんぱくに代わる素材として、植物性たんぱくの開拓に努めている。大豆たんぱくをはじめ、そら豆たんぱく、ひまわりたんぱく、えんどうたんぱくなど、各種たんぱく素材を扱い、顧客の多様なニーズ、付加価値創出につながる提案活動を推進していく。高騰するカカオの代替品となるキャロブ(イナゴマメ)パウダーも市場浸透が進む。

     化学品事業は、強みのある製紙業界向けに既存商材が堅調に推移。環境関連分野では、活性炭の委託加工ビジネスが軌道に乗り、浄水、排水、排ガス処理、食品素材の匂い吸着などの案件が増加してきた。さらに強化するのが、PFOSとPFOA処理への対応。2026年春から水道水の水質基準規制でPFOSとPFOAの検査が義務化されるのを商機と捉え、活性炭による吸着や、紙や不織布に撥水・撥油性を付与する代替素材に注力する。セルロース・クロス、スポンジ、食品産業用殺菌剤など新規商材は順調な動きをみせる。次世代半導体の粗原料の探索にも挑戦している。
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