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  • 化学品商社特集 前田化学、新3カ年計画 貿易が牽引
  • 2025年11月25日
  •  前田化学は、化学工業薬品を中心に無機薬品、有機薬品、界面活性剤、シリコーン、鍍金薬剤などを取り扱う老舗商社である。1906年の創業以来、京都本社をはじめ大阪、名古屋、東京に営業拠点を展開し、京都市内には物流拠点として吉祥院事業所を設置。2018年にはフィリピンに現地法人を設立し、現地市場の成長を背景に受注を拡大している。

     同社は、「次の100年も、『化けモノ』であり続ける」という企業理念の下、新たな3カ年計画を始動した。今年度は貿易部門が大きく成長し、全体の業績を押し上げた。事業分野では、化学品、建材、食品、鍍金、電子材料の5分野が中心となり、幅広い領域でバランスの取れた成長を実現している。

     化学品分野では、海外製品との価格競争に苦戦する場面もあるが、他社と共同開発した高付加価値商品などが順調に伸び、収益確保につなげている。電子材料分野では、半導体原料の需要が堅調に推移し、収益の向上に寄与している。貿易部門では、攻めの価格戦略により市場をリード、為替相場の変動も追い風となり、コスト面での競争力を高めることができた。建材分野では、アジア地域のインフラ開発向け資材の提供が好調である。全体としては、大口取引の割合に変化は見られるものの、品質や提案力を重視した営業活動が成果につながり、収益は安定して右肩上がりの成長を見せている。

     社内面では、情報の見える化を進めるため、新たに会計システムを導入し一元管理を推進している。

     また、健康経営の推進にも積極的に取り組んでいる。1カ月に18万歩を歩くことを目標とした、具体的で参加しやすい取り組みを展開。健やかに働ける環境づくりを通じて、持続的な成長を図っている。

     来年の創業120周年を節目に、前田化学は、多様な産業分野に対応できる柔軟な事業戦略を強みに、次の時代を見据えた成長と企業価値のさらなる向上を追求していく。
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