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  • 化学品商社特集 伸栄商事、次なる事業育成で基盤強化
  • 2025年11月25日
  •  伸栄商事は化学品の輸入専門商社として幅広い品目を取り扱っている。2026年7月期の滑り出しも好調を維持しており、今期の売上高は前年比25%増を見込む。近年は電子材料および医薬品分野に注力し、国内需要を的確に捉えることで成果を上げている。「電子材料分野が好調なうちに、医薬分野を確立し、その左右両端の主柱の間に5分野(触媒、メッキ、農薬など)以上の次なる準主柱を育てあげ、力強い会社を作り上げたい」とする。

     同社はファインケミカルを軸に、現在2500品目以上を扱う。主力製品は多岐にわたり、調達先は中国、韓国、台湾、インドなど。主要品目として、アセトニトリル(HPLC・低水分品含む)、MTBE、DMF、2-メチルTHF、ピリジン類、イミダゾールおよびその誘導体のCDI(脱水縮合剤)などを挙げる。これらは医薬品や電子材料、ポリイミド、ポリアミドなど多様な用途の原料として需要が高い。

     調達力と供給網を強みに、サプライチェーン全体の動向を注視しながら、国内供給量の低下が懸念される品目の強化に取り組む。BCP(事業継続計画)ニーズへの対応にも力を入れる方針だ。

     また、エピクロロヒドリン(ECH)を中国・台湾から調達し、日本市場への安定供給を進める。ECHはエポキシ基と塩素基を持つモノマーで、自動車・エレクトロニクス分野で幅広い需要がある。このほか、アジ化ソーダ(アジ化ナトリウム)やナトリウムメトキシド(ナトリウムメチラート)の拡販にも注力する。

     アセトニトリルやMTBEなど溶剤類の取扱量も増加が見込まれ、機能的で効率的な物流体制の確立やストレージタンクの確保を進めている。今後は、溶剤やCDIなどペプチド合成に必要な製品の海外展開も視野に入れ、グローバルな供給体制の強化を図っている。
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