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  • 化学品商社特集 阪和興業、タンク整備で供給網強靱化
  • 2025年11月25日
  •  阪和興業は、鉄鋼を主体としながらも化学品分野でもグローバル展開を加速させる。東南アジアに加え、インドやオーストラリアにも販路を拡大し、グローバルネットワークを生かした取引を強化する。日本製品の代替需要やニッチ市場を取り込み、事業拡大を続ける。

     同社は4月、化学品部を新設し、基礎化学品を扱う第1課と機能化学品を担う第2課に再編。さらに10月からは第2課を潤滑油チームと化学品チームに分割し、顧客対応の機動力を高めた。東南アジア展開のためにタイおよびベトナムでは現地スタッフを増員。中国品の提案強化のため、上海のスタッフを日本に出向させるなど、連携体制を強化している。今後は物流・保管・タンク機能の拡充にも取り組み、サプライチェーンの安定性を高める方針だ。

     基礎化学品では、尿素・メラミン・ソーダ灰・肥料原料などの汎用品から、過酸化水素やパラホルムアルデヒドなどを取り扱う。尿素では排ガス浄化用アドブルーだけでなく、船舶向けの尿素水「AUS40」の拡販に注力する。国際海事機関(IMO)規制に対応する舶用ディーゼルエンジン向けに、エネルギー部門と連携したグローバル供給網を構築し需要に応える。また、国内メーカー撤退による硫酸鉄の代替供給にも取り組む。

     機能化学品では、潤滑油原料・合成油・溶剤・添加剤・化粧品原料などを幅広く扱う。EG(エチレングリコール)の生産終了にともなう代替需要に対応し、在庫用のタンクおよび小分け配送体制を整備したことで多くの引き合いを獲得している。目下、国内減産による需要増が見込めるとして、台湾品のノニルフェノール、インド品の塩素化パラフィンの取り扱いを強化する。

     化学品商社としては後発となる同社だが、最近は国内大手企業からの採用も増えているという。化学の専門人材を増員し、新たな顧客層への提案活動を活発化させる。
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