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  • 化学品商社特集 白石カルシウム、新研究棟稼働でニーズ即応
  • 2025年11月25日
  •  炭酸カルシウムのパイオニア、白石グループの中核商社である白石カルシウムは、環境ビジネスや電子材料、海外事業といった成長市場にあらゆるリソースを投じ、さらなる躍進を狙う。同グループの白石中央研究所と連携して独自素材の開発に注力。今年5月に竣工した新研究棟が本格稼働し、多様化する社会のニーズにさらにスピードアップして応えていく。

     無機フィラーを中心に多様な原材料を扱う同社は、幅広い知識と経験を武器に、高機能素材やプラスαの機能を持つ材料提案を加速させている。自動車部品の軽量化に貢献する樹脂フィラーマスターバッチ「セメレイク」については、軽量化技術展などの各種展示会を通して商品の有効性を広く発信。従来の自動車分野に加えて、非自動車分野への用途拡大にも取り組んでいる。このほか、プラスチックの軽量化や環境対応へのアプローチとして、セルロースナノファイバー(CNF)コンパウンドの開発を推進している。また、ISCC Plusの認証を取得し、サステナブル素材の拡販に取り組んでいる。農業分野では子会社のアグロケミテック・北海道工場にて飼料などのGMP認証を取得。今後さらに受託生産を拡大する。

     海外展開においても成長市場に向けた営業資源の投資を推進。ベトナムではホーチミンとハノイの2カ所に拠点を置き、電子材料や食品、農薬、肥料などの市場を開拓。拡大を続けるインド市場では、従来からの合成ゴムの拡販に加え、建築向けシーラント資材の販売にも注力している。

     産学連携による製品開発では、大阪大学や複数の企業で構成する「海洋生分解性バイオマスプラスチック(MBBP)開発プラットフォーム」に参画。海中でも生分解が可能な製品の開発を進めている。カルシウムに関する独創的な研究の振興と研究者の育成を目的に2022年に設立した「白石科学振興会」による助成事業を2026年度も継続して実施する。
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