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  • 化学品商社特集 ネップ、環境×人材で価値創出へ
  • 2025年11月25日
  •  ネップは、水処理剤などを扱う環境保全事業と、人材派遣ビジネスを展開する人材活用事業を経営の両輪とする専門商社。竹藤伸雄社長は「会社として特殊な形態。この個性を生かした経営をしていきたい」と語る。2025年10月期は計画を達成。とくに人材活用事業の好調が全体を押し上げた。26年度は価格改定への対応を課題に据え、収益力強化と効率経営の両立を図る方針だ。

     環境保全事業では、主力の重金属処理剤が自動車業界の減産影響を受けて低調に推移した。OEM先の車種絞り込みによりメッキメーカー向け需要が減少した格好だ。並行して、高利益率の新規商材の開拓に注力。重金属以外の水処理剤や、排水処理ノウハウを生かした環境改善関連商材を拡充し、持続的な成長基盤の構築を進めている。海外展開では、グループ会社や日系商社、プラントメーカーを通じて台湾・ベトナム市場へのアプローチを継続。台湾は廉価品との競争が激しいが、ベトナムでは現地企業との協業で手応えをつかみつつある。

     人材活用事業は堅調に推移し、化学品製造や食品製造分野を中心に派遣需要が拡大している。賃上げや待遇改善を進め、働きやすい職場づくりに取り組むとともに、女性人材の積極採用を推進。企業と求職者のマッチング精度を高め、単なる派遣から提案型ビジネスへの進化を目指している。主な展開地域は静岡県内で、西部中心に実績を伸ばしており、東部地区での浸透が今後の課題だ。

     社内改革の一環としてDX化を推進。総務・経理担当者をDX研修に派遣するなど、システム改変や業務効率化を進めている。現場社員が主体となってデジタル化を進める点を重視し、フリーアドレス化や社員面談の増加など、働き方改革にも力を入れる。

     「今後の課題は両事業の融合になる。アイデアを考えている段階だ」(竹藤社長)。環境保全事業と人材活用事業の両部門長を兼務させ、シナジー効果の発揮を狙う体制を整備する。
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