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  • 化学品商社特集 ATTO、ビジネスモデル変革に挑む
  • 2025年11月25日
  •  ATTO(エイティーティーオー)は、顧客対応のスピード感ときめ細かいサービスを強みに事業拡大を目指す。中国市場に特化した化学品の専門商社として、研究用試薬、医薬中間体・原薬、農薬・化学品原材料の3事業を柱とする。数百社の化学品メーカーと協力関係を結び、試薬からバルクまで多様なニーズに即時対応できる体制を構築している。今期(2026年2月期)から5カ年の新中期経営計画がスタートした。目標達成へ「ビジネスモデルの変革と人員拡充」(青山今子社長)に取り組み、事業展開を加速する。

     同社は中国を中心に、400社以上の化学品メーカーと協力関係を持つ。世界中から調達する試薬はミリグラムから100グラム単位で提供している。試薬事業では、化合物検索システム「ChemPanda(ケムパンダ)」を導入。日本の製薬・化学品メーカーのものづくりに対して密着したサービスを提供し、開発の効率やスピード、生産性の向上に寄与している。また、試薬大手の取り扱いのない製品や国内では手に入らない試薬の調達で差別化を図っている。

     顧客のプロジェクトが進展しキログラム以上の数量が必要になると、中国市場で築いた独自の人脈ネットワークを活用。重慶と上海に構える拠点での市場調査を経て顧客に提案し、注文を受ける。海外の製造現場の進捗は速やかに顧客と情報を共有してプロジェクトの円滑な進行に貢献する。

     新中計では、今期は売上高62億円、最終年度に同96億円超、営業利益6億円、営業利益率6%を目指す。この数値目標達成に向け提案型ビジネスを強化し、中国以外の市場を開拓する。新規事業では化粧品原料の取り扱いを本格化する。これらの下地として、人員を現在の55人から80人程度に拡充する。

     昨年11月にはISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得した。こうしたCSR(企業の社会的責任)活動を推進し、商社として中国メーカーへの指導体制を確立させる。
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