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  • 化学品商社特集 西邦産業、創業220年 化学で未来拓く
  • 2025年11月25日
  •  西邦産業は今年、創業220年を迎えた。今後も「常に生新、常に堅実」の精神を堅持、メーカーとの二人三脚でニーズに応えていく。

     1805年に染料からスタートした同社だが、現在は、無機・有機の工業薬品、汎用樹脂からエンプラにいたる各種樹脂、添加剤、界面活性剤まで幅広い化学品を取り扱うとともに、天然物由来製品や成形品、分析機器にまで事業領域を拡大する。歴史ある商社として単なるモノの提供にとどまらず、付加価値を有する情報も“商材”として顧客に提供し、ともに成長。ニーズに応じた新規商材の開発や技術開拓、共同開発を通じたコラボも多く、付加価値創出型の事業モデルを確立している。

     中小企業庁が推進する経営革新制度にも参画し、事業の新規性、比較優位性、実現可能性が高く評価され経営革新企業として承認を取得。初回の5年計画においては数値目標を達成し計画達成企業となった。現在は2回目の承認を受け、新たなテーマが進行するなど成果に期待がかかる。

     足元では、AI(人工知能)向けを中心とした電子材料分野が好調。オートモーティブ、ライフサイエンス、アメニティ分野に重点を置き、環境・エネルギー関連分野にも期待を寄せる。グリーンメタノールや次世代電池向け商材、バイオ由来製品に注力するほか、「水と空気のメンテナンス」を掲げ、分析から処理まで一貫して手掛ける企業との連携により、コスト削減につながる商材や事業提案も行う。自社のSDGs宣言を公表し、現状把握と目標設定を明文化することで、社員の意識向上に取り組む。

     海外事業も堅実に展開しており、欧州からの原料輸入や、東南アジア向けの輸出を行い、よりニッチで特色ある製品の探索を進めていく計画である。

     専門商社として、化学が持つ潜在力を追求し、時代の変化に応じた新たな価値創造を通じて、社会への貢献を一層推進していく。
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