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  • 化学品商社特集 荘司産業、的確にニーズ把握し成長
  • 2025年11月25日
  •  荘司産業は、医薬向けやサプリメント・化粧品の原料といったライフサイエンス分野の強化と既存の化学品の取り扱いで着実な成長を目指す。サプリメント原料では、東南アジアを中心に調達先を拡大し顧客のニーズに対応。化粧品向け原料にも積極的に取り組むほか、化学品は既存ビジネスを着実に遂行する。新しいビジネス創出では各分野で顧客の要望に合った原料を提供していく。

     同社は主に界面活性剤の商社として1951年に発足した。現在は酢酸、アミン類、過酸化物、有機金属化合物を含む合成原料、有機溶剤、機能性モノマー・ポリマー、重合触媒などの化成品ほか界面活性剤や酸化防止剤、帯電防止剤、滑剤・離型剤などの樹脂改質・プラスチック添加剤や分散染料、反応染料、蛍光染料、カチオン染料を含む色材などを取り扱っている。

     前期(2025年5月期)は、増収となったが自動車分野向けの原材料の販売数量が計画未達となり若干の減益で着地した。全般的に原材料の値上がりによる価格改定の影響もあったが、サプリ原料などは順調に推移した。

     今上期(6~11月)の売上高は、全体ではほぼ前年同期並みを維持する見通し。サプリ原料は引き続き好調で、界面活性剤や溶剤は前年同期と同水準の売り上げを確保した。ただ、仕入価格の値上げによる価格転嫁などで売り上げが増えても、数量ベースの伸びは限られているようだ。人員を増やした影響もあり営業利益はやや圧迫された。

     比較的取り扱いが多い自動車部品向け原材料は、米国の自動車関税の影響が不確定要素とみている。電気自動車の普及が自動車関連商材の動向に変化をもたらす可能性はあるが、同社は顧客のニーズを的確に掴み、商材のラインアップも柔軟に対応していく。医薬品関連については開発期間が長くなるが、積極的に取り組み、将来へのビジネスにつなげていく。
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