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  • 化学品商社特集 シマダ、新規事業間口に化成品強化
  • 2025年11月25日
  •  シマダは硫酸を主体とした無機薬品の化学品専門商社として1947年に創業した。産業の基本である無機・有機化学品、高圧ガスを半世紀以上にわたり取り扱い、業界では“硫酸のシマダ”として知られる存在だ。

     化成品の販売で日本の製造業を支えるなか、現在は製造工程から発生する産業廃棄物処理も同時に手掛けるなど、原材料供給から廃棄物処理までワンストップで事業を展開している。現状の事業状況について島田知晃社長は「大口のスポット需要はないものの、期初の計画通りに推移している」と語る。地道な営業活動の積み重ねが奏功し、25年度(1~12月期)は売上高122億円の計画値をクリアする見通しを示した。

     シマダでは化成品と廃棄物処理を両輪に事業を展開するなか、とくに「伸びしろの余地がある」(島田社長)という廃棄物関連処理事業では、提携先の拡大に力を注ぐ。現在、廃処理会社のコーシンサービス(静岡県磐田市)とは強固なパートナーシップを構築しているが、関西圏での提携先増加に向け、今期に入り専門の人員を投入。大阪を中心に商圏の拡大を狙う。また、底堅い需要のあるPCB処理でも着実に案件を獲得するとしている。

     一方、経営の多角化をにらみ、新規ビジネスも積極的に開拓中だ。例えば、バイオマスボイラーに利用されるウッドチップの販売や使用後の灰の処理事業を開始。樹脂再生企業へ樹脂添加剤の提案や再生樹脂の販売なども推し進めている。さらに、「白金ナノ粒子溶液」を有効成分とした「プラチナルームケア」も取り扱い中。インフルエンザウイルスなどへの効果を訴求する。

     島田社長は「新規事業を間口に、既存の化成品販売の拡大へとつなげていきたい」と語る。引き続き、資源の3Rに関連した事業を強化することで、環境負荷低減に貢献する姿勢を強調した。
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