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  • 化学品商社特集 長瀬産業、筋肉質な体質 成果が着々
  • 2025年11月25日
  •  長瀬産業は収益性・効率性を追求する収益構造変革に取り組んでいる。中期経営計画「ACE 2・0」(2021~25年度)では、不採算事業からの撤退を進めたほか、バイオとケミカルにかかわる製造会社の再編も実行した。注力領域のフードや半導体、ライフサイエンス分野の製造機能に対し、積極的な投資を実施している。

     上島宏之社長が掲げる「筋肉質」な企業体質を目指す取り組みは、着実に成果を上げている。25年度上半期の業績は、売上総利益、営業利益、経常利益ともに増益を達成。ナガセケムテックスのAIサーバー用半導体向けの変性エポキシ樹脂やナガセヴィータの食品素材などの拡販が業績をけん引した。下半期も半導体やフード関連ビジネスが好調に推移しており、通期では各段階利益で過去最高益を見込む。

     注力分野の具体的な取り組みとして、Prinova(プリノバ)グループのニュートリション(栄養素材)事業で、人員の最適化や営業基盤の強化による収益性の改善活動を実行、トップラインの拡大を進めている。

     半導体分野では、6月にSACHEM社のアジア地域における半導体用高純度化学品事業を取得。半導体製造で使用される高純度現像液をグローバルで拡大し回収・再生事業の本格展開を計画する。

     ライフサイエンス分野では、旭化成ファーマ社の診断薬用酵素事業等を承継、7月にナガセダイアグノスティックスとしてグループ入りした。微生物・酵素ポートフォリオを拡大し、酵素や酵素反応物、発酵生産物などバイオ関連製品の開発力を強化。大仁のGMP工場を活用して低エンドトキシンやエルゴチオネインといった事業で活用する。

     ACE 2・0で収益力が向上し、筋肉質への体質転換が進んだ。26年度からの新中計に向けての準備が整ったと考えている。次期中計は、32年の創業200周年に向けた飛躍的成長を可能にすべくユニークな事業の構築とさらなる体質の強靭化を有言実行で推進していく。
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