• 大型特集
  • 化学品商社特集 岩瀬コスファ、サステナを成長のテコに
  • 2025年11月25日
  •  岩瀬コスファは、中期経営計画の最終年度となる今年度(2025年1月~12月)について、数値目標をほぼ達成できる見通しだ。海外事業は中国経済の減速の影響を受けたものの、日本国内市場、米州、およびヨーロッパが堅調に推移した。主力の化粧品原料事業では、天然由来原料の需要が旺盛である。高評価を得たサステナブルな日焼け止め処方により、成長するサンスクリーン市場への展開も強化する。来年から始まる新中計では、サステナビリティを成長の柱の一つに位置づける、創業100周年に向けたさらなる弾みとする。

     現中計では海外展開が成長エンジンの役割を果たしてきた。歴史も長く売上規模が大きい中国市場が牽引役であったが、景気低迷や現地原料メーカーとの競争激化により厳しさを増している。米州、ヨーロッパは比較的好調であり、東南アジアは中国経済との連動性が高く業績に濃淡が見られた。

     化粧品原料事業では、地球にやさしい保湿剤「Zemea Select Plopanediol」(Primient Covation LLC社、Zemea Select PlopanediolはPrimient Covation LLC社の登録商標)に代表される天然由来原料の需要が高く、原料メーカーの協力のもと、引き続き注力する方針だ。

     また、サンスクリーンを成長市場として注目している。岩瀬コスファが開発に携わり、連携を強化しているチタン工業(山口県宇部市)が製造したウニ状酸化チタン「ST-750」は、サステナブルなUV(紫外線)処方の提案として評価され、CITE JAPAN2025アワード(環境部門)で銀賞を受賞した。同社は、サステナブルというトレンドに合わせた原料処方を積極提案していく。

     試験受託部門は、CRO(開発業務受託機関)の増加にともない伸長している。ウェルネス事業においては、自社原料の販売が順調に進んでいる。

     同社は6年後の創業100周年に向けた基盤固めのため3カ年の新中計を策定し、成長ドライバーの一つにサステナビリティを盛り込む。並行して、今後の成長を支える基盤を確保するため、全社の業務の棚卸しも進めている。新規事業についても、各事業で議論を重ねていく考えだ。
いいね
電子版無料トライアル

  • ランキング(特集)