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  • 化学品商社特集 GSIクレオス、仏ラボ活用で化成品拡大
  • 2025年11月25日
  •  2031年に創立100周年を迎えるGSIクレオス。生糸の輸出から始まった同社の事業は、現在では工業製品にも分野を広げ、事業創造型商社としてグローバルにビジネスを展開中だ。25年度からの中期経営計画「GSI CONNECT Phase 2」では、祖業の繊維事業を「基幹事業」、工業製品事業を「成長ドライバー」と位置付け、各事業の進化と成長を掛け合わせた事業発展に力を注いでいる。

     化成品や半導体、産業機材などを展開する工業製品事業の25年度上半期実績は、着実な成長を遂げた。産業機材の大型案件に加え、ケミカルのセグメントでは海外向けの塗料原料ビジネスが拡大した。通期も好調が持続すると予想している。

     化成品事業の今後の展開としては、販売拠点や取り扱い商材の拡大に加え、研究開発機能を積極的に活用することで、顧客の新規処方開発などに貢献する考えを示す。この具体的な取り組みとして4月、化成品事業の研究開発拠点「GSIヨーロッパ社フランス支店」(ケミカルイノベーションセンター)を開設、このほど本格稼働を開始した。

     塗料・コーティングなどの化成品は環境規制への対応強化が求められるほか、世界規模で競争が激化している。化成品事業のさらなる世界的な拡大に向け、GSIクレオスでは従来の仕入れ・在庫・販売のビジネスモデルからの脱却を決意。規制の最も厳しい欧州で自ら研究開発機能を備えることで、顧客の課題に徹底的に対応する姿勢を示した。

     オープンイノベーション・ラボの同センターは、サプライヤーをはじめとする他社の研究員を招き入れ、互いの技術やアイデアを融合させることが可能だ。現在、すでに複数のプロジェクトが進行中という。国籍や立場、専門分野などが異なる研究員がともに研究を行うことで生じる“ケミカルリアクション(化学反応)”により、新たな可能性を創出していく。
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