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  • 化学品商社特集 森六、成長市場とりこみ世界開拓
  • 2025年11月25日
  •  森六はグローバル展開を加速し、さらなる事業成長につなげる。商社機能を担うケミカル事業本部では「グローバル事業の拡大」と「ものづくり事業拡大による付加価値創造」に注力。インドやベトナムでのビジネスが順調に推移し、農業素材など新たな商材の開発も進んでいる。今期は中国市場の減速もあって苦戦を強いられているが、成長市場への進出を足がかりに反転攻勢をかける。

     グローバル事業では、自動車向け合成樹脂販売や食品関連製品の日本への輸出などを行うインドのビジネスが黒字化。来年にはインドの西側に、中東やアフリカでの展開を見据えた新拠点設置を検討している。アフリカでは現地企業との合弁も視野に入れる。ベトナムの樹脂関連事業や、今年8月に開設したドイツ拠点の化学品事業も順調に立ち上がった。

     ものづくり事業は、グループ企業の五興化成工業が2027年3月期の収益貢献が見えてきた。四国化工は、医療関連フィルムで海外展開を拡大している。インドネシアではすでに実績があり、今後はインドやアフリカへの輸出、あるいは現地企業と技術提携を検討する。

     今年4月には韓国企業との合弁会社ナモケミカルを設立した。合弁会社では、リチムイオン電池(LiB)の発火防止の補助材料を生産する。10月にパイロットプラントが完成。年内の韓国自動車大手の工場監査を経て、電気自動車(EV)製造工場に隣接して量産プラントを着工する計画だ。将来的には日系や中国系の電池メーカーにも売り込む。

     森六アグリが販売する、天然由来で農作物の免疫機能を刺激し、ストレスへの耐性向上や生育促進、品質向上を図るバイオスティミュラント(BS)資材も好調だ。高付加価値素材を開発する「ケミカルラボ」で完成した、非可食廃材を活用したBS製品の圃場試験を実施。キャベツ等の農作物の生育促進や収量が向上したとの評価を得た。今後はインドネシア、ベトナムやインドでの展開に注力していく。
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