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  • 化学品商社特集 伊藤忠ケミカルフロンティア、商材・事業投資を最適化
  • 2025年11月25日
  •  伊藤忠ケミカルフロンティア(ICF)は、伊藤忠商事の化学品部門のみならず伊藤忠グループ全体の中で中核事業会社に位置づけられる。ファインケミカルや海外からの医薬品原薬の日本向け供給を収益基盤に、輸出入・三国間貿易などを手がける。取り扱い商材や事業投資の構成を最適化しながら収益力を高める方針のなか、伊藤忠本体との一体運営も深め、シナジーも発揮したい考え。

     医薬品ビジネスは、製薬メーカー向けジェネリック原薬供給の新規提案や量的拡大も追求する。高齢化社会における需要増を、取り扱い商材の拡大・最適化で捉える構え。インドに配置している医薬専門人材が、主として日本向けを想定して現地のサプライチェーン構築に取り組んでいる。他方、事業投資や資本提携など、新たな取り組みも具体化に向けて検討を進めている。

     今年度から伊藤忠商事より商品移管されたフェノールチェーンや溶剤のタンクオペレーションを強化しているポリマー原料事業部は石化業界の変化に対応したトレードを行っている。関西事業部は独自に開拓した大手メーカー向け洗剤原料・スルホン化物の供給や顔料・スペシャリティ原料、衛生材料の取引を行う。機能材料事業部が扱うヨウ素は、サプライヤーチェーンの最適化が評価され「2024 Top ESG Supplier Award」をサプライヤーと合同で受賞した。

     市場構造の変化に応じて収益を最大化するための事業ポートフォリオの最適化が常に重要な課題であるとの認識のもと、伊藤忠商事との一体経営の中で、商品移管や人材交流について定期的に議論している。それにより、出向者の受け入れも増加し、本体に戻ったICF出向経験者が海外拠点に派遣されるケースも多い。また、ICF独自でも海外駐在員を積極的に伊藤忠の海外店に派遣することにより、ファインケミカル人材の海外ネットワーク強化に繋がっている。加えて、ICFの投資案件では本体の事業投資専門組織と協業し、知見を蓄え投資判断を行っている。
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