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  • 化学品商社特集 エア・ブラウン、乳牛向けに乳房炎検査製品
  • 2025年11月25日
  •  エア・ブラウンの2025年度上期は、売上高が前年同期比113%と増収増益を確保した。島田浩貴社長は「案件進行の遅れや円安定着による既存ビジネスの利益率圧迫はあるが、上期は想定を上回った。下期は安心できないが通期も増収増益を見込む」と語る。

     同社は電子材料、機能化学品、精密化学品、ライフサイエンス、電子機器の5部門体制で事業を推進する。

     電子材料では、防湿剤「ヒュミシール」シリーズが中国で自動車景況が悪化するなかでも堅調に推移。新規モデル採用の拡大で市場全体の縮小を上回るシェア拡大を果たした。機能化学品は航空宇宙分野を中心に大きく成長した。昨秋に子会社化した化粧品OEMメーカー実正とは、4月からシナジー創出のための連携を開始した。小ロット生産体制を生かし、海外8カ国への販路形成と対象国の優先順位付けを進めている。

     精密化学品はインド子会社ヴァンシュ社で第3工場(ブロックC)の今年度の稼働を予定する。また、9月に会社登記を完了した米国で、新たに医薬品関連ビジネス開発を推進する。

     ライフサイエンスでは、旭化成よりライセンスを供与された乳牛用乳房炎迅速検査製品の開発が注目されている。旭化成の原因菌検出技術と、エア・ブラウンの畜産市場における検査ノウハウを掛け合わせた製品を開発し、2026年度下期の市場投入を予定する。農場内(オンファーム)で即時判定が可能となり、治療判断の迅速化、感染管理の強化などが期待される。インドなど海外市場も視野に入れる。

     電子機器部門は自動車向けセンサー及びADAS試験機に加え、光ファイバー計測機器他の販売が堅調。グローバル市場トレンドを的確に捉え、需要取り込みが進む。海外展開では10月に米国で初の受注を得たほか、ベトナムが引き続き好調。シンガポール、インドネシアも堅調を維持し、インドではさらなる成長余地を探る。
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