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  • 北米特集 住友化学アドバンストテクノロジーズ、GaAsエピの拡販に注力
  • 2025年12月22日
    • 中西輝 会長
      中西輝 会長
     住友化学アドバンストテクノロジーズ(SCAT)は、北米(NAFTA地域)においてIT関連化学品・エンジニアリングプラスチックの販売・マーケティングや、化合物半導体エピタキシャルウエハ(GaAsエピ)の製造を担っている。2027年度までの3カ年中期経営計画では北米市場における事業基盤強化に努め、特にGaAsエピなどの拡販に注力していく計画だ。

     SCATは、2003年にATMI社のGaAsエピ事業を住友化学が取得し、米アリゾナ州フェニックスに設立された。フォトレジストをはじめとする半導体材料や、液晶ポリマー(LCP)およびポリエーテルスルホン(PES)などのモビリティ向け材料の供給を通じ、北米市場の成長に合わせた材料需要の取り込みをミッションに掲げる。

     主力のエピウェハ事業はフェニックスにおいて、年10万枚超の生産能力を有し、2~6インチサイズに対応。InGaP HBTやLED、pHEMT、ダイオードなどの先端技術を有し、米国メーカーとして高度な設計・製造技術を保有するのが特徴。品質・環境面でも各種の国際認証を取得し、トレーサビリティ確保など透明性・責任あるサプライチェーン管理も徹底している。

     GaAsエピ事業は今後、通信分野など新規需要の取り込みを図り、事業規模拡大を目指す方針だ。フェニックス拠点の生産体制強化や製品ラインアップ拡充、マーケティング体制強化などを進め、「北米市場でのプレゼンスを着実に向上していく」(中西輝会長/住友化学常務)。

     米国経済の先行きは不透明感が強まるが、半導体産業は堅調に成長するとの認識だ。SCATは、これまでの取り組みにより整備した事業基盤を活用して、2026年以降の収益向上を目指す。「半導体材料需要は北米市場の拡大とともに増加が期待され、先端技術・高品質製品の供給で、競争力を維持・強化していく」(中西氏)。
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