中嶋浩善 ゼネラルマネージャー
住友化学が、欧米に拠点を構えるコーポレート・ベンチャーリング&イノベーションオフィス(CVI)は、新技術探索を目的としたオープンイノベーション推進組織だ。世界最先端のイノベーションエコシステムに深く入り込み、「次世代技術の創出でグループ成長に貢献する」(米国ボストンCVIの中嶋浩善ゼネラルマネージャー)。
CVIは2019年に米ボストンで設立され、翌20年には英ケンブリッジにも開設した。イノベーション探索拠点としてアカデミアやスタートアップなどの外部技術や事業をスカウティング。概念実証(POC)などの初期実証プロジェクトの企画、立案、実行までを担い、住友化学グループがパートナーに対して長期的なコミットメントを示し、戦略的な関係構築を最前線で推進する役割を果たす。
技術探索の重点領域は、「アグロ&ライフソリューション」「ICT&モビリティソリューション」「アドバンストメディカルソリューション」「エッセンシャル&グリーンマテリアルズ」の4分野。住友化学が事業会社として持つアセットやノウハウをパートナーに提供できるのがCVI活動の強み。半導体などの市場における顧客要求に対する豊富な知見を基にした技術開発支援に加え、自社グループのプラントなどのインフラを活用した技術評価も可能だ。
10月末には、ボストンエリアに拠点を置く日本企業のオープンイノベーションを推進するコンソーシアム、ジャパニーズ・オープンイノベーション・ハブ・イン・ボストンが開催する「JapanーBoston Innovation Bridge」があり、CVIはスタートアップと住友化学との取り組みをパネルディスカッションなどで紹介した。中嶋氏は、「さまざまなイノベーションエコシステムに対してわれわれのプレゼンスをさらに向上させ、重点4分野に関していち早く新たな技術を発掘し、有望なスタートアップとの協働機会につなげていく」と意欲を語る。