大橋一将 マテリアルソリューショングループSVP
三菱商事は北米の各産業界で30年以上事業を運営してきた強みを生かして既存事業の強化と新たな事業領域探索の機会を追求する。
担当するマテリアル領域では自社の現地法人や事業投資拠点など北米に30以上の拠点・工場・物流施設を構える。トレーディング事業に加え、石油化学や樹脂加工、ファインケミカル、セメント、鉄鋼などの製造・販売事業を展開している。対面業界である住宅・インフラ、小売、モビリティのSC全体を俯瞰し、自社の強みを発揮できる経済圏を特定、現場に根差した知見・人脈をフル活用することによって、素材横断型・産業横断型の事業開発を具体化し、利益貢献機会を追求している。
主要市場の状況は、住宅・自動車の需要は不透明な部分があるが、データセンター建設やインフラ需要は堅調であり、中長期的な成長ポテンシャルも大きい。北米三菱商事の大橋一将マテリアルソリューショングループ シニアバイスプレジデント(SVP)は「短期的な景気減速リスクは注視する必要がある一方、多様性に富んでイノベーションも活発で失敗からも学ぶことを奨励する米国社会の中長期的な成長に期待している」と話す。
こうしたなか、既存事業の強化とともに、その延長線上で新規事業開発を検討。「長年の事業運営で培った目利き力を生かし、水平・垂直両方向で事業を強化する機会を捉えていく」(大橋SVP)。
有望分野の一つが、米国内の内需に立脚した地産地消型のビジネスモデルが構築できる分野での事業開発。また、米国が競争力を持つ天然ガス関連のバリューチェーン展開を検討している。
現地事業実績の中で培った調達基盤やネットワークを活用し、日本企業の北米進出も積極的に支援する。「優れた技術やビジネスモデルを適切な価値創造に結び付けられる環境が米国には整っている。特徴のある技術やビジネスモデルの北米展開を狙う企業とパートナーシップを強化していきたい」(大橋SVP)。