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  • 北米特集 米国三木産業、高付加価値品で持続的成長
  • 2025年12月22日
    • 谷野功 社長
      谷野功 社長
     米国三木産業(ニュージャージー州)は、高付加価値製品を中心に事業を展開し、持続的な成長を目指す。国三木産業は三木産業の初の海外拠点として、1973年にニューヨークのマンハッタンに設立。その後、さらなる顧客開拓のため、96年にニュージャージーに移転した。

     設立当時の取り扱い品目は医薬品が大半だったが、現在の主力は機能性樹脂やスペシャリティケミカル。販売品は日本からの輸入が9割以上を占めており、ユーザーの大半は米国企業だ。

     主力は航空・宇宙分野の機能性樹脂で、繊維強化プラスチック(FRP)など複合材料向けに耐熱性や機械特性などに優れる機能性樹脂を提案。また、開始剤や架橋剤、離型剤など多くの樹脂添加剤も販売している。

     航空・宇宙分野のユーザーは樹脂メーカーやフォーミュレーター、プリプレグメーカー。谷野功社長は「この分野は商売が実るまでに時間がかかるが、一度採用されると長期で使われる。だからこそ安定供給が大切になる」と話す。

     このほか、自動車向け分野が多い塗料・コーティング、光学材料、感熱紙用材料、装置・機器類も扱っている。

     近年、力を入れてきたのがリチウムイオン2次電池(LiB)用材料だ。バインダーや電極材料などを電気自動車(EV)から蓄電池用まで多様な用途に提案している。谷野社長は「地道な提案によって少しずつ伸びている。来年にはユーザーの生産ラインも立ち上がるので、採用実績も拡大する」と期待を寄せる。今後、関連展示会へも積極的に出展していく予定だという。また、地政学リスクの高まりから日本製品へのニーズが高まる追い風が吹いているといい、新しい柱に育てるべく提案を強化していく方針。

     「日本からの出張者も増えているが、将来の幹部候補養成に向け、駐在はいい経験になる」(谷野社長)として、営業体制の増強も検討している。
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