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  • 北米特集 リケン・アメリカズ・コーポレーション、品質と機動力で事業強化
  • 2025年12月22日
    • 山仲稔美 社長
      山仲稔美 社長
     リケンテクノスは、品質、機動力、顧客対応力といった従来からの強みを基盤に、既存分野の安定成長を維持しつつ、新規市場の開拓と米国事業の価値向上に取り組んでいる。

     同社は1990年にM&Aで米国市場に参入し、生産体制を段階的に拡充してきた。現在は統括会社リケン・アメリカズ・コーポレーション(ケンタッキー州、山仲稔美社長)のもと、自動車部材や住宅建材、一般消費財向けに熱可塑性エラストマー(TPE)および塩化ビニル樹脂(塩ビ)コンパウンド事業を展開。リケンエラストマーズ(同州)がTPEコンパウンドと塩ビコンパウンドを、リムテック(ニュージャージー州)が塩ビコンパウンドを生産する。2025年3月にリケンエラストマーズが塩ビコンパウンド設備増強を完了させ、供給基盤の強化を図った。

     TPEコンパウンドは日系自動車向けシール部材やモール部材が中心で、塩ビコンパウンドは自動車用ワイヤーハーネス、住宅建材、一般消費財向けが主力として、米国の幅広い産業分野に貢献している。

     25年の売り上げは前年を上回る見込み。その一方でインフレや人件費の高騰による利益圧迫がいぜんとして続いている。米国では自動車生産が回復傾向にあり、住宅着工も底堅さを保つ一方、期待されたほど力強い状況には至っていないのが現状だ。

     現地の競合他社が統合や再編を通じて効率化を進めるなか、同社は価格競争に偏らず、強みである品質や納期対応力、顧客に付加価値を提供するカスタマーサービスといった差別化要素に一層の磨きをかけ、持続的な競争優位性を高めていく方針だ。

     新規案件では、自動車の機能部品を重点とし、電線用途でも機能品の獲得を推進する。研究開発はニュージャージー州の拠点をメインにケンタッキー州もこれを担っており、供給面と開発面の双方から迅速かつきめ細かな対応を実践し、米国事業の付加価値をさらに一段と高めていく考えだ。
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