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  • 経営戦略特集2部 リケンテクノス、全社でものづくり力向上
  • 2025年4月21日
  •  リケンテクノスは現3カ年中期経営計画で掲げる営業利益目標の超過達成がほぼ確実な状況。初の100億円超も射程内で、この間に取り組んできた収益力の底上げ策が奏功した。さらなる成長に向けて戦略製品の設備投資計画や新規研究開発の方向性を練る。

     注力する市場、製品で取り組む拡販が利益成長の背景にある。東南アジア地域ではタイ、ベトナムで塩ビコンパウンドを増強して安定供給体制を強化しただけでなく、非日系企業向け電力産業用途に切り込むことに成功。販売数量を上積みした。

     製品軸では、熱可塑性エラストマー(TPE)コンパウンドが、加硫ゴムからの切り替えに成功し、車載部品での採用が国内外で広がった。加えて、国内では同社が初めて事業化したポリ塩化ビニル製小巻ラップも食品包装用で訴求が進んだ。インバウンド需要増を背景に外食産業向け業務用が好調なことに加え、伸縮性や密着性が評価され、家庭用の市場も広げることになった。

     新中計が始まる2025年度以降に意図する設備投資は、TPEコンパウンドの複数ライン増設がその筆頭。三重工場(三重県)に、今年中に1ラインが導入されるが、東南アジア製造拠点への投資も選択肢に含めて、さらに2~3ラインを増やしたい考え。塩ビラップも、現有能力以上の需要増が見込めることから、能力増強を検討課題に位置づけている。

     研究開発では、研究開発センター(東京都大田区)を増設・拡張し、コンパウンドとフィルムの両技術を融合した新製品を、マテリアルズインフォマティクスも導入して開発している。

     このほか「ものづくり力」の強化を目的に、組織再編を実施し「ものづくり統括本部」を設置した。コンパウンド、フィルムといった既存事業それぞれで応用開発と製造技術、品質管理を一体的に運営して相互の交流が活発な組織体制を構築していく。
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