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  • 経営戦略特集2部 コダマ樹脂工業、樹脂容器事業からぶれず
  • 2025年4月21日
  •  アジアトップの高純度薬液用樹脂容器や各種高機能樹脂容器を主に、樹脂容器事業の可能性を徹底追求するコダマ樹脂工業(岐阜県神戸町、児玉栄一社長)。新中計「2024中期経営5カ年計画 創業100周年を超えて、さらなる強靭さを求めて」を全社全域で取り組んでおり「樹脂容器事業からぶれることなく、事業領域の幅を広げる」(児玉社長)べく、半導体や電子関連の高機能樹脂容器、クリーン対応IBC(中型複合容器)、環境対応型樹脂容器の3領域で事業基盤拡大や新製品開発を深化させている。

     半導体や高純度化学品向け高機能樹脂容器事業は、岐阜県池田町の池田工場、関東圏から関東以北対応の栃木工場(栃木県那須塩原市)の東西2拠点体制で供給網も確立済み。さらに27年前後以降、次の半導体拡大期をにらみ「拠点や用地など新たな生産・供給体制の強化」(同)に向けた準備と検討に取り組んでいる。

     クリーン対応のIBC(中型複合容器)は、世界最高水準レベルとなるクリーン対応の生産設備を横井工場(岐阜県神戸町)に整備しており、すでに国内外の需要家に対してIBC容器の生産・出荷もスタートした。各種化学品を入れるIBC容器も物流や保管、一次貯蔵時などで不純物混入を防ぐ高純度対応が業界ニーズになっており、こうしたグローバル市場動向を掴み展開を強める。

     環境対応型樹脂容器では国内で初めて開発したバイオポリエチレン配合危険物容器(UN適合)「Bio PE容器」が需要家へ本採用となり5月以降からいよいよ量産・市場供給が始動する。顧客企業の本採用で市場ニーズも勢いがつくとみており、この分野も一層の事業拡大を目指す。また、液体内容物の脈動を防止する「エコベント」は、従来の食品分野などに加え農薬散布向けなど、新用途への広がりを見せているほか、雨水貯水槽の「ホームダム」も、災害対策や戸建て住宅などの強靭化ニーズを背景に、全国的な規模で戸建て住宅向け設置を主体に拡大が続いている。
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