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  • 経営戦略特集2部 大阪有機化学工業、4-HBA供給体制強化
  • 2025年4月21日
  •  大阪有機化学工業は、新中期経営計画「Progress&Development(P&D)2030」で掲げる重点領域において戦略的に投資を実施し事業拡大を推進する。

     化成品事業では、主力製品の一つである4-ヒドロキシブチルアクリレート(4-HBA)の供給体制を強化する。自動車用塗料や粘接着剤の樹脂原料として今後もグローバルで安定した需要が見込まれることから、新プロセスの開発や新規製造設備の導入などを検討する。

     植物由来の原料を使用した「バイオマスアクリレート」も国内外で注目を集めている。さまざまな機能を付与した新規グレードの開発など、引き続き製品ラインアップを拡充する。また、大学と非石化原料由来のアクリル酸の共同研究にも取り組んでおり、早期実用化につなげる。

     電子材料事業では、最先端半導体用材料の開発強化とともに、周辺材・後工程への展開を図る。金沢工場(石川県白山市)で中量実験室を建設、25年前半をめどに稼働を開始する計画。材料開発から工業化までのスピードおよび確実性向上を図る。

     機能化学品事業では、親水性ポリマー「LAMBIC」の1液化技術を取得。信州大学などと共同で、ガラスだけでなく、プラスチック、金属、繊維などにコーティング可能な万能型・超親水性コーティング剤を開発した。

     新事業開発では、機能性アクリルエラストマーや圧電材料のセンサー市場投入および量産化を目指す。また、大学や企業などとの次世代新規材料の共同開発を推進する一方、学会、展示会、メディア発表でのニーズ開発に力を注ぐ。

     海外では、24年に韓国・ソウルに現地法人を設立したのに続き、25年には米国で販売会社を設立する計画。化成品、電子材料、化粧品原料など北米市場への拡販を目指す。
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