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  • 経営戦略特集2部 小川香料、自社栽培果実活用し反響
  • 2025年4月21日
  •  持続可能な香料事業とお客様にとって価値ある提案の実行を目指す小川香料。香料のニーズはアジアを中心に伸長しており、需要増加やBCP(事業継続計画)対応強化のため、岡山に新工場の設立を決めた。また、国内のより一層の成長を図る目的で、付加価値の高い香料開発を強めており、国産の農林水産物を活用したプロジェクトを推進している。

     新たに設立された製造拠点は「岡山第二工場」(岡山県津山市)で、岡山工場(同勝央町)、つくば事業所(茨城県阿見町)に続く国内第3の生産拠点となる。2026年にはフレーバー(食品香料)の製造棟が完成予定だ。岡山第二工場は、国内市場はもとより、アジア市場向けのフレーバーの輸出拠点として重要な役割を果たす。

     国内市場では成熟化が進んでいるものの、付加価値の高い製品に対価を払う意識が高まり、新たな市場開拓の余地がある。とくに飲料市場では「体に良い」「特別な価値がある」といった製品が求められる傾向があり、高付加価値や健康志向製品の開発・提案を強化している。

     また、高付加価値品の提供に向けた取り組みの一環として、日本産農林水産物を活用した香料製品の開発・製造・販売を推進するプロジェクト「Sense Japan」を展開している。18年に農業参入した大分県で自社栽培に取り組むマリンレモンの収穫が本格的に始まった。収穫物を活用した果汁、香料などの製品ラインナップも完成し、化粧品・食品メーカーからの反響は大きい。

     マリンレモンは香料原料としてだけでなく、食品としての展開可能で、地域資源を最大限に活用する取り組みとなっている。果皮や果汁を無駄なく利用し、生産者、自治体、生産者協同組合と協力しながら、地方創生やSDGsへの貢献も目指している。

     24年の業績は、原料価格の高騰など不確実な状況の中でも増収増益を達成。国内外での事業基盤強化を通じて、さらなる成長へとつなげていく。
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