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  • 化学品商社特集 阪和興業、人員増員で東南アジア強化
  • 2025年7月7日
  •  鉄鋼を主体とする阪和興業は、化学品でもグローバルネットワークを活用しビジネスの拡大を図る。日本製品の代替需要やニッチ需要に対応し新規顧客の獲得を続け、取引を拡大させている。2024年度の化学品の業績は増収増益で大きく伸長した。

     阪和興業はこの4月、化学品を担当する部署名をエネルギー第2部から化学品部に変更。化学品第1課が基礎化学品を、同第2課が機能化学品を取り扱う。人員の増員も行い、特に東南アジア圏の拠点で、販売と仕入れを強化。より化学品に特化した活動を展開する。30年までに1000億円規模の売上高を目標にし、アイテム数拡充も進める。

     基礎化学品では、尿素・メラミン・ソーダ灰・肥料原料などコモディティ分野から、過酸化水素、硝酸、パラホルムアルデヒドまでを取り扱う。強みの尿素はDC排ガス浄化に使われるアドブルー用尿素での販路開拓を進める。中国による尿素の輸出中止指示により、各国で尿素水不足問題が生じており、売り上げ増加につなげた。

     機能化学品は、潤滑油原料・合成油・溶剤・添加剤・化粧品原料などを扱う。大手石化メーカーのエチレングリコール(EG)生産中止を受け、日本国内での代替品需要の高まりに応え、小分け配送を開始。その他の各輸入品についても需要の高まりを受け、このほど保管能力を計1500トン体制とした。今後も必要に応じて保管体制を整えていく。

     直近では、イネオスガス/スペック(米テキサス州)のメチルジエタノールアミン(MDEA)の販売を強化。製油所、塗料、洗剤用途向けなどへの提案を加速させ、3年以内に国内シェア30%獲得を目標にする。

     また、上海凱賽生物技術(キャセイバイオテック、中国上海市)の二塩基酸類やセバシン酸の販売に注力する。今後、出資やジョイントベンチャー設立なども積極的に展開していく方針。
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