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  • 化学品商社特集 伸栄商事、多品目供給で需要を牽引
  • 2025年7月7日
  •  伸栄商事は化学品の輸入専門商社として幅広い品目を取り扱っている。2025年7月期の業績は好調で、前年比売り上げ20%以上増を達成する見込みだ。とくに電子材料分野および医薬品中間体での需要の高まりに対応している。調達先は中国、韓国、台湾が中心。26年7月期は30%の伸長を見込む。深津英一社長は「売り上げ100億円を2、3年以内に達成し、5年以内に140億円ぐらいに到達したい」とする。積極的な新規商材を開拓。小回りの利いた対応が顧客の信頼をつかんでいる。

     同社はファインケミカルを軸に現在2000以上の品目を扱い、主力製品は多岐にわたっている。溶剤、中間体としてはアセトニトリル(HPLC、低水分品含め)、MTBE、DMF、2-メチルTHF、ピリジン類、イミダゾールおよび誘導品のCDI(脱水縮合剤)など医薬品、電材関係、ポリイミド、ポリアミドの原料などと幅広い。

     調達力と供給網を強みに、サプライチェーン全体の動向を注視しながら、今後国内供給量の低下が懸念される品目の強化に取り組む。BCP(事業継続計画)ニーズへの対応にも力を入れる。最近では、アジ化ソーダ(アジ化ナトリウム)とナトリウムメトキシド(ナトリウムメチラート)の拡販に注力。アジ化ナトリウムは、中国浙江海藍化工集団(浙江省)から調達する。国内の生産者が撤退したことで現在は輸入に全面的に依存しており、同社はこれまで築いてきた中国メーカーや危険物倉庫とのネットワークを生かし、国内向けの安定供給体制を整備する。ナトリウムメトキシドについては、中国メーカー製の高品質な製品を輸入。原料に金属ナトリウム(金曹)を用いた製品で、需要の取り込みを図る。

     アセトニトリル、MTBEなど溶剤の機能的、効率的なロジスティックスの確立や、ストレージタンクの確保を進めていく。

     同時に、これらの溶剤やCDIなどペプチド合成に必要な製品の海外展開視野に入れる。
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