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  • 化学品商社特集 小西安、200年企業へ新旧事業強化
  • 2025年7月7日
  •  小西安は2028年の創業200周年を控え、200年企業としてのあるべき姿に向け無機工業薬品など基幹・既存ビジネスの深耕に加え、ライフサイエンスや電子材料分野を中心とする新規事業の育成と、アジア地域を核とする海外事業の拡大を基本方針に事業展開を進めている。

     24年度業績は前期比増収減益となった。基礎化学品はインフラ、自動車関連の復調もあり堅調に推移、レアメタル系酸化物も売上増に貢献した。電子材料は長期在庫調整が進捗をみせ需要回復もみられた。レアメタル地金や周辺装置・設備の新規取引実績化で売上、利益とも増勢だった。

     ライフサイエンス事業のうち農薬関連は、コロナ以降の流通在庫調整が継続し需要も低迷したが調整が進み今期は回復見込み。医薬関連の中国向けAPI輸出は、中国の医学界汚職問題の影響と薬価抑制のための入札制度導入で市場開拓・新薬開発の停滞が続き不調。輸入APIはインド品の日本国内での販売が始まり今年度以降業績寄与を見込む。

     化粧品関連では、無機原料販売が主要販売先の廃業で大幅減収だったが、マイクロプラスチック代替用途でのEU、国内向け販売が好調で減収幅縮小に寄与、さらなる代替用途を含む開発案件にも注力している。

     海外事業では、移動体通信関連電子材料の需要大幅減でシンガポール現法は低迷するも他の3法人は好調ないし堅調。マレーシア現法は環境関連商材の販売増や新規取引の実商化で順調。中国現法は輸出入、国内取引とも増勢に転じ前年までの低迷を脱した。タイ現法はタイヤ原料ビジネスが安定化、今後は現地合弁販売会社を介し、溶剤などタイ国内最終需要家向け販売に注力する。台湾支店はレアメタル地金や機械・装置類の新規スポット受注を確保できた。

     新規商材の改質ポリ乳酸繊維「PlaX」は、アパレル向け繊維原料としてタイを中心に展開、同社とグループ各社がビジネス全体をコーディネートする役割を担う。物流在庫機能強化の一環である南九州事業所 鹿児島物流センターは4月から運用を開始した。
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