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  • 化学品商社特集 山本通産、製品ポートフォリオ拡充
  • 2025年7月7日
  •  山本通産はプロダクトポートフォリオを増やし、アプリケーションを拡大する。事業の軸である色材はこれまで工業材料向けが中心であったが、今後は化粧品といった分野への参入も強化。すでに日本、中国、タイで取り組みを推進している。

     また、次の成長の柱として正太新材料科技(中国・福建省)が世界で唯一手がける塩酸法酸化チタンの日本市場への投入にも重点を置く。日系酸化チタンメーカーの事業見直しが進むなか、塗料、インキ、プラスチック、化粧品、電材向けのグレードをそろえ、各分野へ売り込む計画だ。製造工程において従来の硫酸法や塩素法とは異なり産業廃棄物が出ず、両法と比べて二酸化炭素(CO2)排出量を抑え得る環境性も訴求していく。

     さらに同社はこれまで顔料を中心に実績を重ねてきたが、今後は“色と光の専門商社”を前面に出していく。広告が紙媒体からディスプレイに変換。自動車でもディスプレイの面積が大きくなるなか、同用途などに色材を展開していく構えだ。

     同社の2024年12月期決算は、増収増益となった。売上高は前期比3・5%増の258億9100万円、営業利益は同11%の8億700万円、経常利益は同4・5%増の8億7200万円、純利益は同48・8%増の6億4400万円だった。取引先の生産減少により販売数量は伸びなかったが、高機能商品の取り扱い増加などが業績を牽引した。

     欧米系大手化学メーカーで事業再編が進むなか、同社では引き続き、高機能商品へのシフトを加速させるとともにプロダクトポートフォリオの拡充に力を入れる構え。加えてグローバル・ネットワークも強化していく。アジア7法人とのシナジーを発揮していくほか、グローバル人材の獲得・育成にも尽力。海外からのインターンシップの受け入れや海外トレーニー制度などを積極的に活用していく考えだ。
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