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  • 化学品商社特集 森六、欧州・ASEANに資源投資
  • 2025年7月7日
  •  森六は、今年度から2027年度を最終年度とする「第14次中期経営計画」を開始した。商事部門を担うケミカル事業本部では、同領域において営業利益を追求するグローバル企業となることを目指し「グローバル事業の拡大」と「ものづくり事業拡大による付加価値創造」に注力する。社内では「破壊と創造」をキーワードに改善すべき文化・体質を破壊し、スピードとスケール感をもって新たな企業文化を創造する方針だ。

     同社は4月に森六ケミカルズと森六テクノロジーの事業を継承し、商号を森六ホールディングスから森六に変更した。

     ケミカル事業本部(旧森六ケミカルズ)の24年度の業績は、ASEANでのビジネスは好調だったが、中国での日系自動車メーカーの不振などを理由にトータルでは売上、利益とも前期比で減少した。今期については現時点で予算をクリアしており、通期での達成を目指す。

     中計のテーマであるグローバル事業の拡大では中国の不振を考慮し、欧州とASEANエリアに経営資源をシフトする。インドでのビジネスが軌道に乗りつつあり、欧州も8月のドイツ拠点の新設によりこれを加速する。今後は森六(タイランド)をハブとして海外市場開拓を進めていく考えで、中東やアフリカなどの新市場開拓を視野に、まずはパートナーの探索を行っていく。

     ものづくり事業拡大による付加価値創造では、グループ企業の四国化工で電機、自動車、医療などの分野への新規開発にともない、他企業との連携による海外進出や技術輸出を検討する。また五興化成工業では、27年3月期の黒字化を見込み営業体制を強化する。森六社内に五興化成専任の営業担当者をすでに配置したほか、7月には外部から人材を招聘する。

     企業文化の破壊と創造への取り組みでは、守るべき文化を維持しつつ変革すべき文化を破壊し、新たな社風、カルチャーを創造し直す。社員一人ひとりへの中計の浸透を図るため、経営トップが陣頭指揮を執り7月から東京、大阪、名古屋の各拠点でキャラバンを行う。
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