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  • 化学品商社特集 エストケム、今期経常3億円達成めざす
  • 2025年7月7日
  •  エストケムは2028年度(2028年1~12月)を最終年度とした中期経営計画を推進している。単体で売上高310億円、経常利益4億5000万円、グループ全体で売上高370億円、経常利益6億円を目指す。初年度の24年度業績は、売上高が前期比7・5%増の287億3672万円、経常利益が同32・8%増の2億6662万円と増収増益を計上した。利益は各段階で過去最高となった。また、医薬・農薬中間体分野への参入による事業ポートフォリオの拡大を目指し、24年9月にアイデンティティ・サイエンスと資本提携した。住吉清社長は「24年度業績は横ばいを想定していたが、業界の在庫調整が進んで荷動きが回復した商材、新規開発案件の前倒しなどにより好業績となった。25年度は、売上高は横ばい、経常利益3億円を目指す」と語る。

     同社はベーシックケミカル、パフォーマンスケミカル、コーティング・ヘルスケア、先端材料の4事業部でグローバルに展開している。

     ベーシックケミカル事業は、日本企業で撤退した製品があり輸出余力が減るため厳しいと予想。石油化学業界の再編にともない不足が予想される製品の代替案を提案するなど中長期的に手を打つ。

     パフォーマンスケミカル事業は大手スポーツシューズメーカー向けのウレタン樹脂原料をメインに扱っているが、同メーカーの荷動きが振るわず輸出販売数量が伸び悩んだ。今年はフィルム製品など川下の製品群の取り扱いを増やす。

     コーティング・ヘルスケア事業で主力の酸化チタンは塗料用途が中心。国内競合メーカーの一部製品撤退は追い風だが今年は厳しいと見る。ヘルスケアはさまざまな商材を開発中。

     先端材料事業は、中国シフトが加速するディスプレイ業界向けに帯電防止剤原料などを提供している。生成AI(人工知能)向けの開発案件も順調に実績化された。精密電子部品向け洗浄剤も堅調。
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