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  • 化学品商社特集 松浦、中計 集大成へ着実に布石
  • 2025年7月7日
  •  松浦は新たな領域を開拓、化学品商社としての地歩を固めていく。関税を巡る国際情勢など予断を許さない状況ながら、引き続き化学品原料をはじめ健康食品などの調達、輸出入を拡大するほか、SDGs(持続可能な開発目標)に対応した商材などを提案、中期経営計画2026、2年目の今期も攻勢を強めていく。

     同社は化学品事業、機能性色材事業を柱とする化学品商社で、2027年に150周年を迎える老舗。前期始動の3カ年経営計画は計画通り推移しており、今期は不透明ながら着実な布石を進めることで来期の集大成につなげていく。

     カギを握るのが海外で、これまでシンガポール拠点をハブに化学品原料や添加剤、機能加工薬剤などの差別化商品や電子材料、健康食品といった成長分野に展開、成果を上げている。さらなる拡大も視野に置き、インド、スリランカといった南アジアを包括していく。とくに同社はラボ機能を保有、化学品などの輸入商材の品質保証を担保することでユーザーの信頼性拡大につながっている。

     成長市場の開拓も進める。1つは環境分野で、欧州規制対応品や省エネ、リサイクル性に優れた商材に加え、作業性や生産性を向上できる顧客立脚の商材なども提案していく。ライフサイエンスも有望で、健康食品・サプリメントのほか今後は医農薬分野にも広げていく。また半導体洗浄剤は専門スタッフを加えたチームとして掘り起こしを図っていく。このほか土木市場にも期待しており、とくに老朽化が社会問題となっているインフラの更新需要を取り込んでいく。得意とするメーカー機能を最大限活用、市場拡大を目指していく方針だ。

     一方、人材の確保・育成にも積極的に資源を投下、女性にとっても活躍できる職場づくりを推進していく。

     今後も時流にあった商材をタイムリーに供給、ニーズに応えることで新たな歴史を切り開いていく。
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