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  • 化学品商社特集 楠本化成、環境商材の生産・販売に注力
  • 2025年7月7日
  •  楠本化成はグリーンマテリアルを意識した製品の生産、販売を促進している。主力3事業でSDGs(持続可能な開発目標)やカーボンニュートラル、ボタニカル(植物由来)に重点を置いた高付加価値品の開発と生産および輸入商材の品揃え拡充と販売に注力していく。

     同社は化成品、添加剤、環境試験器(エタック)を主力事業としている。海外メーカーの特徴がある化学品の輸入販売と、添加剤の研究・開発と国内外での生産・販売、パートナーシップ契約を結んでいる独ヴァイステクニックとの協業による試験器ビジネスを展開している。

     化成品事業では、国内外から牡蠣殻由来の炭酸カルシウムやヒマシ油誘導体など環境に優しい商材を調達しており、実績が出始めている。海外品の調達についてはカントリーリスクを考慮し、中国に加えインドやタイ、台湾などで新ソースを開拓しており、これにより顧客が求める商材の安定的な調達に努める。

     添加剤事業では、カーボンニュートラルやサステナブルを意識した製品を展開している。バイオマス原料を使用した製品をカテゴリー化しており、植物由来の自社製品であるBALシリーズの提案を進めている。生産面では鹿島工場での設備更新が進行中で、26年の完成を予定、草加の新研究棟は同年夏の稼働を計画している。

     エタック事業では、ヴァイス社の環境試験器でGWP(地球温暖化係数)を大幅削減した環境配慮型の超低温恒温恒湿器を販売している。また車載部品などの信頼性受託試験では、顧客の新たなニーズに対応するため試験設備の拡張を進めている。山形試験所では6月に稼働開始した第二試験所に加え、新棟の建設を進めており、この12月に完成、26年4月頃の稼働を予定している。第二試験所では大型バッテリーの充放電試験などが可能となり、既存施設とあわせ敷地内でのワンストップサービスが実現する。またみずなみ試験所は試験設備の増設が完了し、現在フル稼働の状況にあるという。
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