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  • 化学品商社特集 松林工業薬品、物流網増強で需要開拓へ
  • 2025年7月7日
  •  松林工業薬品は、化成品と建材の両輪で事業拡大を図る。化成品部門の今期(2024年9月~25年8月)の売り上げは横ばいを見込む。上期は堅調だったが、下期は一時的な値上げ局面から反転し、無機製品の一部で価格が弱含みとなったうえ、荷動きにも活気がない。この環境下で同社は物流網の強化や基地への設備投資を進め、新規需要の獲得を狙う。

     売上の7割を占める化成品は、貯蔵と自社配送体制を備える主力のクロル・アルカリに加え、溶剤、食品添加物、局方品、各種工場副資材など幅広い商材を、静岡県を中心に供給する。「県内には未開拓の顧客がまだある」(同社)として、静岡および周辺エリアでの新規開拓を加速する方針だ。

     関東では倉庫2カ所を新たに借り受けて運用を開始。今後も倉庫網を増やしていく予定で、東京支店が手がける輸入商材の在庫販売を軌道に乗せる。

     自社拠点の大井川港配送センター(静岡県焼津市)には無機化学品の貯蔵・小分け設備を整備。大型タンクは塩酸と苛性ソーダに活用し、中小タンクでは硫酸、硝酸、次亜塩素酸ソーダなど多様な製品を小分け対応する。小口配送もトラック増車とドライバー増員で強化中だ。「小分け・小口配送はコストと手間がかかるが、撤退・縮小する業者が増える中、困っている顧客を取り込む」(同社)。グループ会社のやよい産業と連携し、大井川物流センターと港配送センターの機動力・安定供給体制を一層拡充する。

     グループ会社の小田原化成では主力の飼肥料原料が堅調。松林工業薬品とのシナジー効果で商材を相互に紹介し、販売ネットワークと商品ラインアップの拡充を図っている。

     建材分野では、生コンクリートやセメントなど基礎材料の提供に加え、地質調査・地盤診断、基礎補強工事までワンストップで対応し、今期は堅調に推移している。
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