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  • 化学品商社特集 北村化学産業、新中計で“マーケットイン”
  • 2025年7月7日
  •  北村化学産業は130年以上の歴史を持つ化学品専門商社として、原料から製品分野まで幅広い領域で事業を展開している。国内はケミカル事業部、原料加工事業部、自動車事業部、QOL事業部の4事業部で事業を推進。海外は中国(上海・深圳・北京)とタイ(バンコク)、ベトナム(ホーチミン)に拠点がある。

     2025年上期(24年10月~25年3月)業績は、売上高・経常利益ともに増収増益となった。北村遼社長は「自動車関連材料の輸入や化学品の輸出など、比較的利益率の高い海外関連ビジネスが収益に貢献した。下期も不確定要素が多く、見通しが立てづらい状況が続くが、通期の計画である増収増益の達成を目指す」と述べる。

     今年10月より新たな中期経営計画が始動する。「マーケットイン」をキーワードに掲げ、特定領域での専門性をさらに高め、狭く深くマーケットに精通する“専門家集団”を目指す方針だ。マーケットインの実現に向けては、注力領域の一つとして、デジタル技術の活用を掲げている。同社が提供している中国製原材料に関する無料会員制クラウドサービス「KcCloud(ケーシークラウド)」の活用もその一環となる。同サービスは開始から4年目を迎え、最近では、検索性と利便性の向上を図った。また、今秋には生成AIを実装することで、マッチング精度の向上など顧客体験を一層高める取り組みを継続する。

     もう一つの注力領域として掲げるのが、グローバルビジネスの加速だ。今夏にはインドに現地法人の設立を予定している。当面は自動車市場の開拓に注力すると同時に、調達ソースの多様化としてインド製材料の開拓も行う。また、5月には中国の現地法人を100%子会社化した。タイ・ベトナムの現地法人とともに、グループ全体で「ワンチーム」としての連携を強化し、グローバル展開を一層推進していく。
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