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  • 化学品商社特集 松尾産業、商流強化へ内外で資源投下
  • 2025年7月7日
  •  松尾産業はミッション、ビジョンである「Connecting the Peaks」をさらに深化、具現化していく。混迷する国際情勢の中にあっても、積極的に資源を投下、国内外の商流強化、企業価値向上に向けて先手を打っていく。

     海外展開では、中国ビジネスに慎重な企業が増える中、あえてローカルに根ざした展開を加速。現地合弁「松尾中国」ではコーティング用添加剤を専門とする「Hexsum」を立ち上げた。国内外の研究機関と連携し、品質とともにサービスの提供で市場を拡大、将来はグループ展開も目指す。昨年はベトナムにも進出、中国・広州の合弁を通じ「ベトナムマツオ」を設立、塗料・インク・接着剤など特徴ある原材料・素材を提供していく。2025年はインド市場も視野に、商流の多様化と安定供給体制を築く。

     事業拡大も積極的に進める。近年力を入れる系統用蓄電池事業はJV(共同企業体)で関東地区に蓄電所を開設、今秋稼働する予定。発電変動がある再生エネルギーの調整として注目を集める系統用蓄電池。販売・設計・施工までワンストップサポートで応える同社が自前の蓄電所を持つことでノウハウとサービスの向上につなげる。半導体分野では、業界初のTVA特性に対応する「TIMA5」装置を導入し、熱対策を含む薄膜材料の解析ニーズに応える。塗料分野では、塗装代替のインクジェット技術に即応し、ノズル詰まりを抑える顔料や船底塗料向け添加剤などを充実。トイレタリーを加え、ライフサイエンス市場にも攻勢をかける。

     企業価値の向上にも注力。本社事務所の梅田への移転を今夏に予定。本社を交通・ビジネス・文化の中心に置くことで社員のエンゲージメント向上と人材獲得・強化を目指す。一部導入してきた生成AIにおいても、業務効率化・付加価値創出の可能性を強く認識し、プロジェクトをスタートさせた。今期も攻めの姿勢で商社の価値提供に磨きをかける。
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