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  • 化学品商社特集 エア・ブラウン、米国に初拠点 市場本格開拓
  • 2025年7月7日
  •  エア・ブラウンの2024年3月期は、売上高・利益ともに前年を上回り増収増益となった。島田社長は「予算を達成できて一安心。ただ円安傾向により既存ビジネスの利益率は低下しており、新規ビジネスが立ち上がったおかげである」と語る。25年3月期も増収増益を見込む。

     事業は電子材料、機能化学品、精密化学品、ライフサイエンス、電子機器の5部門体制。

     電子材料では主力の防湿剤「ヒュミシール」シリーズで環境対応品を拡充している。中国の景気減速を新規ビジネスの獲得により穴埋めした。機能化学品と双方で進めるエレクトロニクス・ケミカル分野にも注力していく。

     機能化学品は航空宇宙向けビジネスが業績に寄与した。パーソナルケア分野も好調で、昨年10月には化粧品OEMメーカーの実正を子会社化した。実正の小ロット・多品種生産体制を活用し、インドや中国など8カ国への展開を準備する。

     精密化学品は新薬、ジェネリック、バイオを3本柱とする。インド子会社ヴァンシュ社で第2工場(ブロックB)が本格稼働し、第3工場(ブロックC)も今年度稼働予定だ。中間体から原薬までを手掛ける。当面は日本向け輸出を強化する。

     ライフサイエンスでは食品検査や農畜産関連商材が伸長。人口増が続くインドを中心にさらなる拡販を図っている。

     電子機器部門は得意とする自動車用ADAS(先進運転支援システム)試験機に、光ファイバー計測機器を加えインフラ・エネルギー市場へ裾野を広げた。また子会社を通じての精密分析機器市場への展開を進め、さらにはヘルスケア分野への拡販を図る。

     海外展開では今夏、同社初の米国拠点をニュージャージー州に設立し、西海岸地区での営業員の配置と合わせて、米国市場を開拓する。初期は精密化学品と機能化学品事業に注力する。将来的には電子材料まで事業領域を広げる計画だ。
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