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  • 化学品商社特集 モリマーエスエスピー、越拠点に新工場 業容拡大へ
  • 2025年7月7日
  •  モリマーエスエスピーはさらなる成長を目指し、攻勢をかける。海外メーカーが作る高品質、高機能、そして競争力を備える素材を日本の顧客に提案したり、ものづくりを強化したりしている。

     期待を寄せる1つが5G(第5世代移動通信システム)関連の低誘電ガラス繊維。海外メーカーと共同で開発したもので品質、性能に加え、安定供給、技術サポート体制を整えているといった点が評価、2023年度に初めて採用され、24年度はAI(人工知能)サーバーの普及により大きく伸びた。生産性を改善し、さらに拡販していくとともに、6Gに関わる素材の開発にも力を注ぐ。

     低誘電ガラス繊維以外の新規商材も成果を上げている。台湾メーカーが手がける高密度ポリエチレンはパイプ向けで利用が進み、中国メーカーの2軸延伸ポリエステルフィルムは電磁波シールド向けで採用が決まった。基礎化学品の撤退など日本の化学産業は転換期を迎えているが、変化を好機と捉え、原料・素材の調達網をグローバルに張り巡らしていることを強みに、スピーディーに対応し、商機をつかむ。

     海外には生産拠点を有している。ベトナム・ホーチミン市に所在するVINAモリマーは23年夏に稼働したばかりだか、経営資源を投じ進化させる。新たにフィラメントワインディング成形設備とバルクモールディングコンパウンド設備を導入し、今年度中に量産を開始する計画にしている。ただ、当初から手がけているハンドレイアップおよびポリエステル注型による繊維強化プラスチック成形品の需要増に応えることができないため、近隣に工場を新設することを決めた。26年後半に完工予定で、まずはハンドレイアップとポリエステル注型のビジネスを移管する。作業場が広くなることから、大型のクーリングタワー用部品などを作れるようになる。新たなビジネスを獲得し、成長につなげる。
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