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  • タイ特集 グランド・サイアム・コンポジッツ、供給・技術力の優位性発揮
  • 2025年7月28日
    • 水川修一社長
      水川修一社長
     東南アジア最大のポリプロピレン(PP)コンパウンドメーカー、グランド・サイアム・コンポジッツ(GSC、水川修一社長)は、圧倒的な生産能力、顧客ニーズに柔軟かつ迅速に対応する技術・開発力などを武器に競争優位性を高める。確立している販路や安定供給体制をいかし、主力の自動車分野で高いプレゼンスを示していく。

     GSCは三井化学、プライムポリマー、SCGケミカルズなどが出資している。1996年2月に設立し、97年1月から稼働を開始した。製造するPPコンパウンドは自動車向けがメインで、内外装材などに用いられる。タイ東部ラヨン県に立地する工場は、三井化学のPP生産技術の供与先であるSCGグループの工場と隣接し、競争力の高い原料の供給を受けていることが強みの1つ。

     タイの日系自動車サプライチェーンのなかで「安定的に高品質な製品を供給し続け、実績、信頼を築いてきた」(水川社長)ことで、高い市場シェアを維持している。今後も、コンパウンド品の銘柄設計力や開発力といった技術を最大限に活用し、顧客の課題を解決するソリューション型ビジネスで差別化を図る。

     自動車の電動化などで部品の薄肉化、軽量化をはじめさまざまな特性に対する要求が生まれるなか「各ニーズに細かく対応する」。また、将来的にリサイクル材を活用したPPコンパウンド製品の需要の増加も見込まれる。親会社の三井化学やプライムポリマーと連携しながら、環境貢献型製品の拡充に向けた準備を進めている。

     工場は生産ラインを19基保有し、規模の優位性を発揮している。また、小型設備を活用した小ロット生産も行い、着色など顧客の多様なニーズに応えている。自動化設備やRPA(ロボットによる業務自動化)の導入も進め、生産性の向上やコスト削減につなげて事業基盤を一段と強固にする。

     生産能力や原料調達の優位性、技術サービス、三井化学グループの総合力を発揮してシェアを維持、拡大し、持続的な成長を目指す。
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