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  • タイ特集 タイ三井スペシャルティケミカルズ、非自動車分野の収益化に力
  • 2025年7月28日
    • 江藤彰紀社長
      江藤彰紀社長
     タイ三井スペシャルティケミカルズ(TMSC、江藤彰紀社長)は、水性ディスパージョンを中心とする工業用樹脂とポリウレタン材料の製造販売を担っている。最大の出荷先である自動車関連を維持しながら、非自動車分野の収益化を重要課題と位置付け、包装材料や建材といった注力分野を深掘りするとともに、ポートフォリオ変革の一環として新たな用途分野の開拓を通じて収益基盤の拡大を図る。

     注力する包材関連では、ポリウレタンディスパージョン(PUD)をモノマテリアル(単一素材)パッケージ向けに提案。さらに、ウレタン系接着剤では、タイで生産が増加するフレキシブルパッケージング用に売り込む。商品の滅菌処理に対応可能な高グレードの接着剤の需要が期待できる。

     建材関連として、工場などのメンテナンス需要に注目している。建設から30~40年経過した工場や建造物が増えており、ポリウレタン関連やグループ内で調達可能なエポキシ樹脂製品の展開先を探索している。

     工業用樹脂部門では継続して、VOC(揮発性有機化合物)の低減ニーズが高いコーティングや接着剤といった用途に適したPUDやポリオレフィンディスパージョン(POD)の提案も進めている。このほか、アクリルエマルションや酢酸ビニルエマルションも取り扱っている。

     PUDやPODの用途拡大に続く事業としてこのほど、新たに注型ウレタンの生産を始めた。産業ローラーやマテリアルハンドリングなどの材料としてタイ国内でも需要が見込める。「これまでも販売してきたが、現地生産により同一顧客での採用比率向上につなげたい」(江藤社長)考えだ。

     バンコク郊外に構える工場では、PUDの能力増強を段階的に実施している。生産時の温室効果ガス対策として、ボイラー燃料を軽油から天然ガスに切り替える計画で、来年に新設備の稼働開始を予定している。
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