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  • タイ特集 ダイヤポリアクリレート、ビーズレジン5割増目標
  • 2025年7月28日
    • 松村栄治社長
      松村栄治社長
     タイで唯一のメタクリル樹脂(PMMA)メーカーである三菱ケミカルグループのダイヤポリアクリレート(DIAP、松村栄治社長)は、塗料用ビーズレジンを拡販する。2024年度の販売は数量ベースで23年度比4割増を達成。さらに25年度は24度比1・5倍の販売を目指す。

     同社はグループ会社のタイMMAから原料モノマーを調達し、PMMA成形材料を製造。年1万トン強の生産能力を有する。主力は四輪・二輪車のテールランプやメーターパネルの材料に使われるペレットで、主に日系自動車メーカー(OEM)のティア1、ティア2に供給している。だが、タイの自動車市況の回復が遅れ、中華系の電気自動車(EV)なども攻勢を強めるなか、フル生産の継続に向けて非自動車用途も強化していく戦略だ。

     そのようななか、21年には乾燥工程や原料タンクなどの設備を更新、塗料用原料となる粉末状のビーズレジンの生産を開始した。グループではガラス転移温度(Tg)や分子量、分散性の異なるさまざまなグレードのビーズを揃えるが、DIAPでも従来の2種に加えて24年に新たに1種の生産を開始。今後も顧客ニーズに柔軟に対応していく考えだ。

     コーティング、ロードマーキング、コンクリートシーラーに加えてコンテナや構造物などの重防食向けも想定。経済成長が著しいベトナムやインドなど、東南・南アジア市場での拡販も狙う。リードタイムの優位性などを訴求してグループの日本拠点生産品からの切り替えを推進。切り替えに限らず、新規顧客の開拓や、オセアニアでの需要にも応えていく。「日本のR&Dとも連携してニーズに対応していく」(松村社長)構えだ。

     また、ペレットでも自動車用途を軸に特殊品や非自動車用途も開拓する。協力会社によるカラーリングや添加剤のコンパウンドの活用も想定。雑貨や家電、照明機器、住設機器などにも照準を置く。
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