古谷航一セールス&マーケティングゼネラルマネージャー
DICグラフィックス(タイランド)は、チョンブリ県の工場で印刷インキ関連製品を生産。2023年に新聞用インキの製造をやめ、各種パッケージ用途の割合が増えている。一方、グループが手がける製品も外販、顔料などに加えて共押出多層フィルム「DIFAREN」を東南アジアで拡販する。接着剤やインキと合わせたトータル提案が可能であり、タイで需要が旺盛なレトルトパウチなどでさらなる採用を狙う。
グループでは30年度に全体に占める環境対応製品の割合を60%とする目標を掲げており、環境対応製品にも引き続き重点を置く。欧米でのプラスチックリサイクル化の流れを受けて開発された塩ビ樹脂(PVC)フリーインキがグローバルブランドオーナー向け包材に域内で先行採用され、25年に主力製品へと成長した。そのほかノントルエン品やメチルエチルケトン(MEK)フリー品にも注力する。
また、ポリプロピレンやポリエチレンのモノマテリアル化にも貢献する。2軸延伸ポリプロピレンなどに酸素バリア性を付与して食品の賞味期限延長に寄与するコート剤「SunBar」はすでに実績化。同じく酸素バリア性を高めるラミネート接着剤「PASLIM」も引き合いが強まっている。
無溶剤系接着剤「DUALAM」も24年に商業使用を開始。主剤と硬化剤を別々に塗る分別塗工方式が特徴で、無溶剤ラミネートの課題であったラミネート後の養生時間を大幅に短縮し、接着剤の廃棄量も減らせる利点がある。現在は軽包装用途での実績だが、油、ケチャップ、トイレタリーなどの耐内容物性向上と一般アルミ構成に用途を拡大した接着剤の発売を開始し、域内での採用を狙う。
このほか、長期的にはリサイクルでの脱墨工程を容易にするグラビアインキ、フレキソインキの投入も視野に入れている。