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  • タイ特集 MKKアジア、モジュール事業を新規展開
  • 2025年7月28日
    • 松本吾一社長
      松本吾一社長
     三菱化工機タイ現地法人のMKKアジア(松本吾一社長)は、中核の化学系プラント事業に加えて、大がかりな設置工事が不要なモジュール事業を新たに展開している。タイ国内では自動車需要の落ち込みを背景に、化学プラントの先行きが不透明な中でも、事業の多角化で中長期的な成長戦略を描く。

     MKKアジアは2010年の設立。タイに事業展開する主に日系顧客向けにプラントの設計・調達・工事(EPC)やメンテナンスを行っている。

     最近ではモジュール事業にも注力しており、本社からの依頼で日本に輸出する化学系モジュールをMKKアジアが詳細設計、現地ファブリケーターに製作依頼し、今年6月に第1号機が完成した。日本や一部の国ではプラント建設工事に要する労働力不足や厳しい環境対策等が課題となる中、タンクや配管などの機能を集約させ、化学品の生産機能を持たせた比較的コンパクトなモジュールをタイで製作し、日本や同じような課題を持つ国々に供給することで、現地工事の負担を最小限に抑えることができる。

     まずは日本向けのモジュールからスタートしたが、今後は他の国への輸出も視野に入れる。松本社長は、「一般的なプラント建設案件以外の売上確保事業として成長を図っていく。3年後にはモジュールを事業の柱の1つにしたい」と安定的な受注確保に期待を寄せる。

     また、装置のメンテナンス業務などプラント以外の業務を台湾やインドネシア、マレーシアといった三菱化工機が有する海外拠点と連携することで、タイ以外の周辺諸国にもビジネスチャンスを広げている。販路の拡大により、将来的には中核業務の化学系プラント事業を東南アジア全体に広め、受注につなげていく狙いだ。並行して現地協力会社の調査も行っている

     海外拠点同士に加え、本社との連携もさらに深める。プラント事業以外の他事業部との協業を行いつつ、三菱化工機の海外展開における進出拠点となるべく業務に邁進していく。
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