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  • タイ特集 カワタ・タイランド、食品や化粧品で次なる成長
  • 2025年7月28日
    • 高野直也社長
      高野直也社長
     樹脂成形関連機器大手のカワタのタイ販売会社、カワタ・タイランド(高野直也社長)は、自動車関連に続く次の成長を見据える。タイ国内の自動車需要が低迷している中、新たな事業基盤として、食品のパッケージング部材や化粧品・日用品といった樹脂以外の用途にまで領域を広め、これまで培ってきた技術の多角展開を目指す。

     カワタは射出、押出など成形機の周辺装置メーカー。日本や中国、インドネシアに工場を構える。原料の受入れ装置から、原料を運ぶ「吸引輸送機」、成形前後の工程における「脱湿乾燥機」「計量混合機」、成形時の「金型温度調節機」、成形後に破材などをリサイクルするための「粉砕機」を一貫で手がける強みを有する。

     販売会社のカワタ・タイランドは、1996年に設立し、タイに進出している日系自動車関連企業向けビジネスで成長してきた。フィリピン駐在員事務所も管理している。最近では、機器の更新需要に伴う受注が業績を牽引している。2011年の大洪水で、バンコク近郊の工業団地が浸水する被害があり、多くの設備が入れ替わった。あれから10年以上が経過し、ここ2~3年は顧客の更新需要が続いている。カワタ・タイランドでは、IoT(モノのインターネット)対応のタッチパネル形式を搭載した最新設備を提案し、受注につなげている。高野社長は、「ほとんどの顧客が更新をしている」と語る。

     先行きが不透明な自動車関連事業に代わり、新規市場として期待するのが食品関係だ。タイの食品市場は拡大傾向にあるとして、屋台などでビニール袋に様々なものを入れるタイのローカル文化に商機を見いだす。「レジ袋だけでも大きな需要がある。そこから食品パッケージングに入っていきたい」と期待を寄せる。

     樹脂以外にも、さまざまな攪拌羽根を組み合わせた混合機「スーパーミキサー」を訴求し、ファンデーションや口紅などの化粧品や洗剤、洗顔料などの混合プロセスでの受注を狙う。これまでも販売拠点として強化してきたアフターサービスの充実で差別化を図る。
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