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  • タイ特集 アクロストレーディングタイランド、インフラ・医療関連狙う
  • 2025年7月28日
    • 石川達也社長
      石川達也社長
     アジア各国で海外事業を展開しているYKアクロスのタイ法人であるアクロストレーディングタイランド(石川達也社長)は、これまでに培った知見が生きるインフラ関連や医療関連を中心にタイのニーズを捉える。

     同社は、親会社であるデンカの製品を軸に、建材のほか、無機材料などの輸入販売を手がけている。

     主力の建材関連では、工場や倉庫のメンテナンスニーズが継続的に高く、コンクリート床補修材の取り扱い量が過去最多を記録。工場スタッフだけで床や壁を補修でき、コストの低減に役立つことなどが評価されている。

     注力領域のインフラ関連では、YKアクロスなど日系3社と地場の道路管理会社が出資する現地合弁会社「エイサイアム・インフラ」を通じてビジネス拡大を狙う。東南アジアのなかで経済発展が比較的早かったタイでは、高速道路などの老朽化が深刻な問題となっている。同社は点検やメンテナンスだけでなく、補修・補強材の供給や施工、メンテナンス後の管理・計測も含めたトータルソリューションの提供が可能だ。

     今年3月のミャンマー地震を受けて、タイ国内では施設の点検依頼が増加傾向にある。アクロストレーディングタイランドは関連する製品の一部をエイサイアム・インフラに供給しており、取り扱いの増加を期待する。

     インフラ関連ではまた、コンクリート床スラブのクラック対策として利用される特殊混和剤などを取り扱う。タイで増加するコールドストレージやデータセンターなど、設備の運用が始まるとメンテナンスが難しい構造物のクラック予防ニーズに対応する。

     医療関連として注目するのはタイでも市場が拡大するペット業界。日本企業が手掛ける動物向け医療用接着剤を拡販する。タイ食品医薬品局(FDA)の認可を取得し、安全試験も実施済み。4月には販売実績も付き、さらなる需要に期待する。

     このほか、合成樹脂や化学品、電子材料といった商材でも新規ビジネスを探索していく。
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